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大学ぼっちのまま卒業し、現在は就職して新社会人。
さて、明日から学部のガイダンスが始まり、震災の影響で約一ヶ月遅れてようやく大学2年生の生活が始まる。1年前この大学に入学したときからどれだけ成長(学問的、人間的に)しているかは分からないし、何一つ変わらずいたずらに時間を空費してしまっただけかもしれないが、1年という時が僕の手の中から離れてしまったのは事実だ。大学進学により得た4年という時が1年減ってしまった。
いまここでは、去年の僕の体たらくをつまびらかに論うことはしない。残りの時をいかにして生きるかということを語ろうと思うのである。未来を考えたいのだ。
僕は大学では法律学を学んでいる。とある私立大学の法学部法律学科に所属して学んでいる。そして、大学で出会いを果たした法学が好きになった。
さらに、友人たちの姿に影響されて、法曹という道に憧れを持つようになった。
この道は、嘗ては自ら否定して、採り得ないものとして考えていた。その理由はいくらでもある。金銭面でのリスクもあるし、司法試験を突破できるだけの勉強をすることができるのかということも不安であった。
このように考えるようになったのは、大学1年の後半頃から。しかし、決めかねていた。勉強は何もしなかった。将来が不安だからと色々模索した。過去に話したかもしれないが、学内で行われた公務員試験のガイダンスを聞いてみたり、行政書士試験の勉強をしてみたり、司法書士試験の講座を受けてみたりした。また、就活に役立ちそうな資格を取ることを考えたりもした。どの道も魅力的ではあった。しかしそれ以上に、今の自分にとって法曹という道は魅力的に映る。
ここでどうするべきか。悩むことは悪いことではないかもしれない。しかし、一歩足を踏み出してみることもなく同じ場でひたすらに観念的に思考を弄んでいても仕方がない。虎穴に入らずんば虎子を得ず、ここは前進しようではないか。
単刀直入にいおう。僕は大学2年という時は、司法試験合格を目標(そのための過程としてロースクール進学)に向けての勉強に費やそうではないかと。いくら悩んでいてもわからないものだから、あえてその中に漬かってみようではないかと。こうして道を切り開いていこうと。
「父さん、学内の司法試験講座を受講したいんだ」
「そうか。お前もハタチにもなったんだから自分の道は自分で決めろ。“可能な限り”は援助しよう」
このことを家族に話してみた。僕の意思に反して今の大学に(半ば無理やりに)押し込めた父が、僕の考えに理解を示してくれたのは意外だった。
大学2年というときは、好きなようにできる最後の時である。3年になれば大半の学生は就職活動が忙しくなり「好きなこと」をしている時間はなくなるし、法科大学院をゼロから目指すのも遅いといわれる時期だ。だから今しかない。自由に使える時は今しかない。今ならローリスクハイリターン。ダメでも3年からやり直しはきく。最後のチャンスである。