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大学ぼっちのまま卒業し、現在は就職して新社会人。
晩飯の後、俺は本を読みながら体を休めていた。一週間で最も嫌いな月曜日が終わりほっとしていた。明日の授業は楽だから、気は軽かった。
携帯の着信音が鳴った。着信音から分かった、中学時代の友達でこのブログにもたびたび登場するN君だ。一応知らない人のために説明すると、N君とは中学のときは、いけてないグループの同士として仲良く、高校は別で、彼は高校卒業後地元の企業に就職した。さらに鉄道オタクだ。
3月の終わりごろか4月のはじめくらいに、「彼が女友達と何々をしたというメールをしばしば送ってくる」とのことを書いたが、どうせ今回もそのことだろうと思った。毎週のようにそのオンナのことをメールで語ってくるんだ。舞い上がっているのがわかる。
写真が添付されていた。「俺の新しい友達」と説明が書いてあった。「はぁ?」って思った。写真を見てみた。一人のオンナがピースサインをした姿で写っていた。これがN君のガールフレンドらしい。ソバ屋の娘のような顔だった。
確認のため、聞いてみた。「つきあってるのか?」と。返事は「まだ。来週告白する」と。まだだったのか。意外な返事だった。
その後のメールで、ソバ屋の娘みたいな顔のオンナとの状況を聞いた。話によると、もう付き合う一歩手前だった。
少しばかり鬱な気分になっている。「自分が恋愛市場に参加できないこと」が原因といえばそうかもしれないが、「昔からの友達との間に壁が築かれつつある」ということがやはり一番きつい。「恋愛できない」ということは個人的な欲求の面から見れば「大した事ない悩み」として克服することも可能かもしれない。俺もそうできるように頑張っているが。
Nにも随分差をつけられたものだ。中学時代の友達(NくんとHくんなど)はみんな恋愛経験ありだ。恋愛自体に絶対的な価値はないと思っているが、現在の日本社会の中では彼らのほうが、恋愛経験者のほうが圧倒的に評価が高い。それだけ差をつけられている。
(自分でもわけ分からない文章になっている。鬱になっている時点で俺はまだまだ未熟だ。「恋愛放棄」はなかなかできることではない。)
この前のサークルの食事会で先輩からこの手の質問をされた。困った。俺は「メガネっ子」と冗談っぽく言ってみたが、「メガネっ子??芸能人で言うと誰だよ?」と聞かれ答えられず、気まずくなってしまった。(そもそも「メガネっ子」は俺にとって単に「萌えるタイプ」であり「好きなタイプ」とは違う)ほかの人たちは色々な芸能人の名前を挙げていた。
2次3次問わず俺には「好きな女性のタイプ」はこれといってない。具体的にこんな顔が好きだとかを考えたことが無い。別に、恋する人たちがよく言うような「好きなタイプは好きな人」というわけでもない。
いま、改めて「好きなタイプ」とはどんなものか考えた。かなり無理をして出した結論を言えば「自分を人間として扱ってくれる人」だった。われながらつまらない結論だ。「人間として扱ってくれる」ならだれでもいいのかよ、と突っ込まれそうだ。だが、それ以外に思いつかない。これでは無いのと同じだ。
これだと問題がある。「芸能人で言うと誰?」といった質問には答えられないし、「人間扱いしてくれる人」ではいかにも喪男っぽくて悲しい。
一応芸能人で考えてみようと思ったが、芸能関連には疎いから分からない。アイドルも女優もモデルも名前を聞いて顔が思い浮かぶ人すらほとんどいない。顔が思い浮かんでも「理想のタイプ」とは思えない。こっち方面の知識もある程度必要なんだな。
このブログで何回も言及してきたことだが先ず言っておこう、俺はコミュニケーション能力が著しく低い。いわゆる非コミュだ。中学高校と昔から友達は少ないほうだったし、大学でももちろん、友達が少ない。ぼっちになるか否かの一歩手前にいて、クラスにも馴染んでいないしサークル内でも目立たないほうだ。
コミュ力の低さは何に起因するか。一つは生まれつきのもの。もともと人見知りな性格に生まれてしまったのだからある程度は仕方がない。だが「生まれつき」ということですべてを片付けるのは乱暴だ。そこでもう一つのものとして、「技術面での会話下手」があるのではないかと思った。
俺は人に話しかけるのが苦手だ。会話に持ち込むのが得意でない。打ち解けるまではどうしても自分から話しかけるのを躊躇してしまう。これが直せればいいと思うが、どう話しかけていいか分からない。また、それができても内容のある会話をするのに苦労する。
そこで、俺が人に話しかけようとするとき(結局たいていの場合は尻込みしてしまうのだが)に俺の頭はどんなことを思考しているのかよく考えてみた。原因が分かれば対処法もおのずと明らかになるのである。
俺は話しかけるとき、「相手に何かを語ろう」としてしまうのだった。「相手に何かを語る」ということはどういうことかというと、話しかける前に自分の脳内で、話したいこと(ネタ)やその構成など、あらかじめ話しを組み立てて、まるで落語を話すかのように相手にあることを饒舌に話そうとしていた。無理していたんだ。
俺は落語家じゃないし、頭の回転も悪いし、会話のネタも少ないから、この方法を取ろうと(無意識のうちに)しては何度も失敗していた。失敗の原因がなかなか分からず随分苦労した。
発想を転換して、今後は相手にまとまった話を聞かせようとするのでなく、自分から色々と質問をしてみようかと思う。質問を通じ相手から引き出し、そこから話を共同作業で組み立てていく。この「会話」こそが「対話」であり潤滑な人間関係の形成のみならず、信頼関係の構築をも成す鍵であろう。
昨日はサークル(ぼっちになるのを逃れるため入った)のメンバーの何人かと食事会(こう書くといかにもリア充みたいだw)にいった。同級生と先輩と合計10人ほどだ。食事会自体は、俺にとっては苦手な分野に入るが、いろいろと興味深い話も聞けて面白い面もあった。
驚いたこと、面白かったことをいくつか書いていく。
まず、意外にも大学ではアニメやネットの話が通じること。
「リア充」という単語は非リアのみならず、リア充自身も知っている。みんな「リア充いいよなー」と言っている割に、みんなリア充だ。あ~あ、「リア充いいよなー」
アニメの話をした先輩がいたがオタク扱いされて引かれるどころか意外にも盛り上がっていた。みんなオタクではなさそうだがアニメに関して詳しく、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」のような一般的にもメジャーと思われるようなアニメ以外の話も出てくる。にわかオタク一歩手前の俺は話についていくことはできた。
さて、こんなことを書いていると俺も楽しめたように思われるかもしれないが、そうとはいえない。俺のコミュ力の低さはサークル内でも群を抜いている。リア充色が薄いと思ったサークルだった(ただし、一般的にリア充の範疇に入るメンバーは少ない)が俺にとってはリア充の巣窟(そこまでではないか)に見えた。
どうでもいい話だが、今回食事会で一緒だった同期の連中はみんな「いない歴=実年齢」だった。よし、いいことだ。
リア充リア充と書いているから、さぞ鬱になってきたに違いない、と思われそうだがそうでもなかった。
確かに俺からしたらみんなリア充で付いていけるか不安な所もあったが、メンバーは結構親切な人が多かったから、何とかやっていけそうだ。
夜が更けてきていた。時計を見ると終電が近い。俺はあわてて「先に帰ります」といった。場が白けたり、残っていくように要求されたらどうしようと思ったが(だって早く帰って深夜アニメの「Angel Beats!」がみたかったし)、そうかそうかと何も問題がなく帰れた。何とか俺も適応できそうな環境だった。